2015-10-15

大橋美由紀展 「Styliste」 Galerie LE MONDE



この秋いちばん楽しみにしていたことでした。

ルモンドにて再び個展が開催されることは三月の時点でお聞きしていたことだけれど、まさか!möscow çlubのCDと7"のジャケットアートワークをMiyukiさんが手掛ける展開も待っていようとは…♡
思いもしなかったニュースにまたしても胸の高鳴りを抑えられなくなる わ・た・し!(笑)


そもそもmöscow çlubがアルバムをリリースすることでさえハッピーニュース。衝撃に衝撃が重なったのであります。

サウンドクラウドにポストされるやいなや毎日聴いていたCarvenとCeline…
まさか生演奏を聴けるとは…衝撃その三

レコード店のツイートを見る限り即日完売でへこんでいたけれど、なんとかCDも7"も手に入れ(ちゃっかり特典のステッカーも手に入れ)、私の秋が始まったのでした。


個展のタイトル「Styliste」はフランス語。Stylistの意。




Miyukiさんが日々投稿されている作品は主にファッションイラストレーションで、コレクションのルックやアイテム、雑誌のカバーやコントリビュートのスタイルにオマージュを寄せて表現していたり、ITなモデルやセレブリティの表情にまで寄ったポートレイト的なものまであるけれど、今回の個展で発表された作品にIt Modelたちは登場しておらず、果たして実在するのかしないのか… キメてないけどキマってる そういう女性が描かれていました。
自然体、それでいてセクシーでかっこいい…
額縁が彼女たちの日常を除く窓のようでした。

もちろん、カールやアナを始めとした著名な(もはや伝説と化してる)デザイナーやエディターたちのイラストも。
YSLの口紅、Diorの香水、LANCÔMEのマスカラ、CHANELのマトラッセ、HERMÈSのケリーなども♡





そして 18:00〜はレセプションパーティー。
美味しいお料理に美味しいお酒、美しい音楽、贅沢な夜でした。

オーナー田嶋さんの奥さまによる、7種のフィンガーフード、とーーーっても美味しかったです♡ 展示内容に合わせたメニューをその都度作られるそうで、今回は フランスでは馴染みの深い食材や組み合わせ とのことでした。

もうひとつのメインディシュ、möscow çlubによるミニアコースティックライヴ!


wallflowerのエリさんも♡
最高でした♡

最後にはMiyukiさんからmöscow çlubへサプライズプレゼントが…!


Miyukiさん、LE MONDEさん、möscow çlubのみなさんとeriさん、素敵な時間をありがとうございました。

個展「Styliste」は18日(日)まで ♡

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大橋美由紀展 「Drawing Room」 Galerie LE MONDE


「Styliste」
【会期】 〜2015年10月18日(日)
【会場】 ギャラリー ルモンド
【時間】 12:00-20:00 (最終日は17時迄)

大橋美由紀 Miyuki Ohashi

ギャラリー ルモンド L'illustre Galerie LE MONDE
東京都渋谷区神宮前6-32-5 ドルミ原宿201


大橋美由紀展 「Drawing Room」 Galerie LE MONDE


只今 LE MONDEにて「Styliste」が開催中ですが、これに先駆けて 今年の三月中旬「Drawing Room」という個展が開催されていました。

時間が経ってしまいましたが すこし綴ろうと思います。

私がMiyukiさんのイラストレーションに出会ったのは実はもう何年も前のこと… この日を夢見ていました。というより…そのイラストレーションに出会ってすぐさまPCで検索したあの頃、Tumblrをスクロールし始めたあの頃 はきっと夢にも思っていなかった。
TwitterとInstagramでフォローし合う(!)仲(?)になり、いつものように 毎日投稿される作品を眺めて(時には食い入るように見て)いたある時、個展開催を知りました。
とーーーっても嬉しかった!
ついに!と。

そして自宅にDMが届き、ついに胸の高鳴りを抑えられなくなる わ・た・し!(笑)


滑らかな紙に、凛とした強い眼差し 勢いのある文字… その美しさにうっとり…♡
描かれている女性のモデルはKate Moss
「Happy Birthday」というコメントと共にポストされていたイラストレーションです。この作品、とってもすき!(でもKate Mossはすきじゃない、御免笑)

旧作による個展ということで、まさにその毎日インターネット上に投稿されていたイラストレーションたちでギャラリーが埋め尽くされていました。






↑ Shimone Rochaのコートはトレーシングペーパーで



↑ CÉLINEの新聞広告にCÉLINEのルック



↑ Marc Jacobs 蛇腹状の色紙で階段を


”ホンモノ”はいいな

このブログを読んでくださっている方にとっては、耳にタコができるほど聞かされているフレーズだとは思いますが(笑)、ほんとう、みるたびに感じます。同時に、いいなと思える心を持てたこと この作品と出会えたこと 誇りに思います。

会期は約一週間、その間も日々新作が投稿され、そしてギャラリーの壁に追加されていました。

残念ながら美由紀さんにお会いすることは出来ませんでしたが、作品を直接拝見出来たこと 2015年上半期のbig thingになりました。


「Styliste」は明治神宮前駅近くのルモンドにて18日まで♡


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大橋美由紀展 「Styliste」 Galerie LE MONDE


大橋美由紀 Miyuki Ohashi

ギャラリー ルモンド L'illustre Galerie LE MONDE
東京都渋谷区神宮前6-32-5 ドルミ原宿201



2015-10-01

Numéro TOKYO Nº90を買った理由



マストバイな一冊。



「THE WONDROUS WORLD of WES ANDERSON
ウェス・アンダーソンの世界に夢中」





見応え、読み応え、共に十分な特集。





ウェス・アンダーソンを取り巻く人間たち。
この相関図を書かないなんてありえないよね~~~
ウェス・アンダーソン、ウェス映画常連俳優、コッポラ家… 最高な人と最高な人は繋がっている、好きなものと好きなものは繋がっている。
Numeroのこの相関図のいいところは、出演作品が一目瞭然なところ。


次回作に関して話してくれたインタヴュー記事も。
と、他にもたくさん まあ盛りだくさんで計38ページ!!!



「Numéro TOKYO POP UP DEPARTMENT STORE
ヌメロポップアップストアへようこそ」




「New Luxe Air
都会に差し込む光を感じて」


川内倫子さん、ヌメロ初登場とは意外!
衣装は新生GUCCI




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2015-09-27

中秋の名月





百日紅は散り、彼岸花が満開、金木犀のかおりが漂ってきた今日この頃。
とにかくホリデーシーズンが待ち遠しい。



möscow çlub - CARVEN (Orchestral)


möscow çlub - CELINE


TAME IMPALA - Let It Happen


BREAKFAST - Sofia


RHYE - Open


CRAFT SPELLS - Komorebi

2015-09-26

鈴木理策展 「意識の流れ」





東京オペラシティアートギャラリーにて開催されていた鈴木理策展。



本当はMIMOCA(丸亀市猪熊弦一郎現代美術館)のに行きたかったけれど、ふらっと四国まで なんて私には出来るはずもなく…
巡回してくれてありがとう~~~~~~

というのも、理策展の開催を知ったのはMIMOCA用に刷られたフライヤーに一目惚れしたからで、かわいい~と持ち帰ったのです。
このフライヤーがとっても良い感じなの!

ということでまずはフライヤーのご紹介から!(笑)



素朴だけど洗練されたデザイン。
もちろん、オペラシティアートギャラリーのと猪熊弦一郎現代美術館のはそれぞれ違う色、違う写真です。
写真が刷られたチラシ じゃなく、写真にチラシが添えてある(貼ってある)と言ったほうが多分正しい。ただの大量刷りプリントと言えども、写真が写真としてある感じ…凄い… 一体誰のデザインなのかしら。

強いて言うなら、一目惚れしたピンクとグリーンの組み合わせのMIMOCAタイプが好きだけど、オペラシティのに使われているこの写真は群を抜いて「常にジューシーな歯ごたえを感じる」系で甲乙付けがたい。(常にジューシーな歯ごたえを感じる……笑 エンドレス・グミキャンディ的味わい、伝わる?笑)


観る度に違う顔をみせる(違う顔を感じてしまう)、だから見飽きない、というか見入ってしまう、それが理策作品。

通常のポストカードより大きいこの大きさで手元にあること、プチ贅沢です。うれしい!
つまりこの二枚が揃ったこの景色は最高~♡







(via: http://www.operacity.jp/ag/exh178/j/gallery.php)


ギャラリーには大きくプリントアウトされた写真が並んでいて、飲み込まれる感覚に陥りました。ギャラリーで見るその一枚の景色はきっと、実際にその場所に立って見る景色よりも刹那的で鮮明で美しい。

一連のテーマ(ないしモチーフ)で撮られた写真たちに繋がりはもちろん感じるけれど、ストーリーを強制するようなことはしてこない。そこに写っているのはとある一瞬であることには間違いないけれど、ドラマティックな決定的瞬間を捉えたもの…ましてや演出された状況を収めたものなんかではない。
写真(映像)というかたちのメディアと向き合うこと、ただ「見る」ことを体験・経験させてくれる感じでした。(言ってしまえば、経験せざるをえない)

「『見るということ』そのものを提示したい」と鈴木理策氏自身も公言しています。CINRA.netと.fataleにてこの真意を知ったのですが、これらの記事を読んでから展覧会へ出発しました。まっさらの状態で作品を受け止めるのも楽しいし、面白いけれど、予習復習することでより理解が深まるのはもっと楽しい。(会場へ向かう途中にもう一読、帰宅してからさらにもう一読)

まだの方はぜひ。
インタヴュー形式の記事です。



一番印象的だったのは「床と水平に設置」してあった作品の、まさにその状態。

(via: http://www.operacity.jp/ag/exh178/j/gallery.php)



この間までMOMATで開催されていた『NO MUSEUM, NO LIFE? これからの美術館事典』展でも、「吊ること」というセクションで 壁と平行か?床と平行か?どちらがその作品にとって自然な状態なのか、と少し言及していました。
壁に掛けることが正解ではないし、その姿を普通と思っていてはだめなのだね…まあ自然な状態で展示するのが正解というわけでもないと思うのだけれど…
今後も展示を拝見するたびに考えてしまう、いや、考えていきたいです。


桜の作品は息をのむ美しさでした。
うそみたいな咲き誇りかた…!

そして、Whiteシリーーズ!最高





この真っ白な中に一枚、実は何も印刷されていないただの白い紙が混ざっているという…から凝視してみたが全っ然わからなかった~
この12枚 額縁が無くてそれも良かった。




なにより、周囲の音や光、風に反応してシャッターを押すという方法にはショックを受けました。非常に興味深い。とりあえず試してみたい次第です。

新鮮な体験が出来た展覧会でした。



鈴木理策写真展 意識の流れ
【会期】2015年7月18日(土)~9月23日(水)
【会場】東京オペラシティアートギャラリー