2015-07-31

雪男と人間のハーフは、雪女のハートを溶かすことができますか





資生堂 MAQuillAGEの人気商品 「Snow Beauty」の今シーズン、限定発売記念に撮りおろされたWEB限定ショートフィルム。

これが最高にロマンティックで、もう何回見たかわからない~~~





「二階堂ふみ」と「星野源」という胸高まる共演、雪女・雪男と人間のハーフ役とはなんともキャッチー。


ときめきポイントはほんとうにたくさんあるんだけど、冬好き 雪好き 青好き 白好きとしてはたまらない設定だし そういう演出の連続!


まず、少女とコンパクトという組み合わせ。
小さな手に対してコンパクトが大きかろうが小さかろうが、それはまあ、どうでもよいのだけれど、小さな手でパコッと開けるたびに 鏡をみつめるたびに、少女自身が感じるそのときめきに共感できるから きらきらと舞う魔法の粉のようなものが見えてしまうのです。

「ひみつのアッコちゃん」に代表されるように、少女時代といつか女性として確立するであろう未来を繋げるもののような気がするし、それがその子自身の物だとしても 母のドレッサーに置いてあるのをさわっていると言ったような構図だとしても、それはそうなんじゃないかと思うのです。

コンパクトに入ったおしろいをふわふわの大きなパフでつけるのは気持ちよい。


そのあとは、一連の物音が印象的。
例えば足音とかをわかりやすくするためにあとから大げさなくらいしっかりと音を入れ直したりするけど、この作品はそれが嫌み無く入っているどころかむしろ音楽のように心地良い!

冷気が通る音、冷凍庫を開閉する音、製氷機と水差しのステンレスがぶつかる音、水の注がれる音、水が凍りつき容器の表面が結晶化する音、氷をグラスに入れる音、ウイスキー瓶のキャップの音、水を張ったシンクにグラスを落とし入れる音……

序盤だけでこんなにある。いい音たち~~~

他にもいい音のシーンはあるんだけど、ネタバレになっちゃうので書かないでおきます。


▼ 「Snow Beauty」 本篇


それから、ふみちゃんの髪型がころころ変わるんだけど、それがどれも可愛い!

エルサみたいな編み込みみつあみポニーテールに始まり、ボリュームのあるシニヨン、シンプルなひとつ結び、ふわふわのハーフアップ、サイドに垂らしたみつあみ
の計5スタイル 

ボブのほうが「二階堂ふみ」ちゃんらしさが増すな~~~と思いつつも、個人的にはロングのほうがすき。
ふみちゃんに限らずロングヘアーがすきなんです、ええ。


そしてそして!
私を虜にしているいちばんの要因は(断言します)、星野源氏によって書き下ろされた楽曲「Snow Men」。
ネオ・ソウルとポップスを融合させた感じで、夏の朱い空をスノーマンが飛んでいるイメージ とのこと。(CINRA.NETより)
いままでの星野源調と少し違う。かなりすき。


 君の中を泳ぎながら 山上を越えた
夕陽が映った
雲の中を突き抜けたら 街の灯がみえた
奇跡が瞬くさま
想いは零れ落ちる 雪のように

♫ 胸に降り積もる光
今 記憶だけ溶かして
君が振り返るときは
ただ羽を広げさようなら


耳から頭から離れない~~~

私のマイ・ベスト・サマーソングになりました。
このショートフィルムが無かったら私のこの夏はもっともっと色褪せていたはず…(笑) ぎりぎりセーフ

(山田愛奈ちゃん、演技がちょっと惜しかったけど 顔立ちが美しい!)


▼ 「Snow Beauty」 メイキング映像





資生堂 MAQuillAGEと言えば、希子ちゃんと潤ちゃんのTVCMもロマンティックで良いですよね、すきです ♡ いつも見惚れちゃう 




夏もあと50日もすれば終わるかな~~~
私にとって夏は地獄ですが… みなさまの夏が素晴らしいものとなりますように。
Bonne vacances 




2015-07-30

Lee Kit 個展 「The Voice Behind Me」 資生堂ギャラリー





資生堂ギャラリーにて開催されていた、リー・キットの個展「The Voice Behind Me」


銀座へ行った際 資生堂ギャラリーへは欠かさずに… と言いたいところだけど、今年の初め「2015年は本当に見たいもの会いたいひと行きたいところへしか行かない!」と宣言し、「とにかく行きまくる」スタイルを廃止したということで(笑)、実を言うとリー・キット展はリスト外でした。

しかし、リサーチ不足と言いますか、ただリー・キットというアーティストを知らなかったゆえリストアップされてなかっただけで、知っていたら絶対行っていたし、次回からは絶対行くに決まってる!(ウインク☆)という感じでございます~(あ、東京近郊ならば)

偶然の出会いって…って、いや、偶然とは違うのだけれど、直感を信じ「ついでに」を行使して良かった~!と。
(ここで言う 直感とは、SHISEIDO THE GINZAに置いてあるフライヤーを見て思った「あれ?これってもしかして私好みじゃ…」という 宙に浮かんだふきだしのことを指す)

↓この余白の無い感じ。文字の端が切れていたりするの、私的に間違いないんだ~



展示内容のレポートは、TOKYO ART BEAT内のReiさんによるものが完璧なので そっち読んでもらえればオッケー!
なんだけれども、一応私なりの観点も(微塵ばかり)あるので、引用しつつ綴ることにします~



入ってまず最初に目に飛び込んできた、ブルーの壁。

ペンキ(もしくは絵の具)を大胆に、フリーダムに、塗ったであろう実際の壁は こってりとした見た目で表面にツヤの無いサラッとしたテクスチャー。そしてhi-の文字。





遠目から眺めていると、そこにある一脚の椅子に かわいらしいおばさまが腰掛けた。
なんと画になること!

リー・キットの作品は、そこに自分を置くことができる。
(参加型 という意味ではない)
非日常的な日常がそこにはあって、溶け込めるのだ そんな気がする。

表現に使われるのは 絵画や映像、既製品など。

絵画というより一つの雰囲気を作りたいと思っている。展覧会が終われば、展示品はレディ・メイド・オブジェクトになる。同時に、アート・ヒストリーもレディ・メイド・オブジェクトになる」とリーさん。

そこに潜む仕掛けはとてもささやかなのですが、こんなにも飽きさせない(資生堂ギャラリーという)空間は初めて。このひとつの空間がひとつの作品として成り立っていました。


さて、今回の展示には新作はもちろん 代表作とも言える過去の作品も展示してありました。


まずはこちら。
展覧会のタイトルでもある「The Voice Behind Me」

直訳すると「背後から聞こえる声」。これまで何度も東京を訪れているリーが、東京という街で感じた空気感からこのタイトルをつけたという。(中略)都会特有の「不安」、「孤独」。そして「呼吸」。それが今回の資生堂ギャラリーでの展示のテーマとなっている。
TOKYO ART BEATより)



縦に長いブルーの色面は、プロジェクターから映し出された光。
近づいてみると、意外にもアウトラインはぼやけていて 細かい格子状の光がその上に(下に?)重なるように映し出されているのがわかる。

「Man in Suit」にも同じような映像が投影されていたので、リー・キット作品の特徴のひとつと言えるでしょう。

キャンバスの網目かなと思ったら、本当にそうらしい。
とても共感できるテクスチャー。



奥の部屋(0.5階の廊下の真下にあたるスペース)は壁一面が作品。というか、この一面はとある部屋の一面かのようなので ひとつの部屋のような雰囲気でした。



というのも、2台のプロジェクターから投影されている この映像は、窓から差し込む柔らかい光と影を捉えたものなのです。
グラフィカルな印象も受けるけれど、その移りゆくさまはとても自然で まるで外からの光が差し込んでいるようでした。

この映像のなかに、資生堂のロゴが密かに描かれた小さな絵画が溶け込むように掛けられてたのだけれど、ロゴ…?見えなかった…!(泣)

この空間 写真に撮ったらピンクアンドブルーになったけど、実際はここまで彩度は感じませんでした。




そして、2006~2011年の約5年間を独特な方法で体現している「Scratching the table surface」も展示されていました。



自宅のテーブルの表面を指でひっかき続けた、というもの。
超非効率かつ無意味、芸術家の特権。


クッションに描かれた、「It really doesn't matter.」「Well, that's just a chill.」
リー・キットらしい。


今度は天井の低いスペースでの展示をみてみたいな~~~



SHISEIDO GALLERY
【住所】 東京都中央区銀座 8-8-3 東京銀座資生堂ビル地下1階
【開館】 11:00~19:00(日祝~18:00)
【休館】 毎週月曜日
http://www.shiseidogroup.jp/gallery/


2015-07-27

Michal Pudelkaが撮る、VALENTINO 2015 秋冬





VALENTINO 春夏コレクションに引き続き、スチールはMichal Pudelkaによるもの。
嗚呼、美しい。



▼ PRE-FALL 2015

style: Karl Templer
make up: Petros Petrohilos







▼ FALL/WINTER 2015-16

models: Grace Hartzel, Harleth Kuusik, Ine Neefs, Maartje Verhoef
style: Karl Templer
make up: Petros Petrohilos
















前シーズンはトリミングについての感動をここ(http://saorihmn.blogspot.jp/michal-pudelka-valentino/)にも書いたんだけど、今回はされてなかったですね~~~ そっか~~~ いけそうなのに










2015-07-12

東京国立近代美術館のサマーフェス



この夏、東京国立近代美術館(MOMAT)でサマーフェスが開催されます。

いつも面白い企画展をしてくれるMOMATによるイベント、非常に気になる…
だけど!私が着目したいのは、やはり、ポスター フライヤー!

画像を見た瞬間、あ 良い って思ったけど、フライヤーは紙質が◎で尚更最高だ~~~

あのー…画用紙をありったけの有彩色クレヨンで塗りつぶした上に黒クレヨンを塗りつぶして、釘とかで引っ掻いて絵を描く っていうのあるじゃない? それみたい♡
第一次青春期(笑)が蘇る~~~ (いつかって?幼稚園児さ)(笑)


表裏で白黒(朝昼/夕夜)になっていて、丸角、サイズはB5

表面はセミマットで、薄~いプラスチックのようにしなる素材… 静電気が起きやすいのかペタっと貼り付くのだけれど… なんて言うのなんだろう? とにかくすごい好きだ



ちなみに内容は

7月31日から8月2日までの真夏の3日間、東京国立近代美術館では「MOMATサマーフェス」を開催します。美術館の前庭を舞台に、金曜・土曜は夜遅くまで&日曜は朝早くから、「No Museum, No Life?―これからの美術館事典 国立美術館コレクションによる展覧会」に関連した野外シネマ上映やシンポジウム、体操などのイベントを開催します。フードやドリンクの屋台も登場し、夏祭り気分を盛り上げます。いつもとは一味違う美術館を体感いただける3日間です。

そうそう、今ちょうど開催されている 「No Museum, No Life?―これからの美術館事典 国立美術館コレクションによる展覧会」、これ とっても行きたいやつなの!楽しみ!

「MOMATサマーフェス」
「No Museum, No Life?―これからの美術館事典 国立美術館コレクションによる展覧会」
お時間ありましたら是非!
感想聞かせてください♡



MOMATサマーフェス
【会期】2015年7月31日(金)~8月2日(日)
【会場】東京国立近代美術館 前庭
http://www.momat.go.jp/am/exhibition/summer_festival2015/


No Museum, No Life?―これからの美術館事典 国立美術館コレクションによる展覧会
【会期】2015年6月16日(火)~9月13日(日)
【会場】東京国立近代美術館 企画展ギャラリー
http://www.momat.go.jp/am/exhibition/no-museum-no-life/


東京国立近代美術館
東京都千代田区北の丸公園3-1
東京メトロ東西線竹橋駅 1b出口より徒歩3分
http://www.momat.go.jp/am/




2015-07-03

Hana Haleyが撮る、Girly Rose Tokyoの春と夏




東京の路地裏にあるラブリーなブティックGirly Roseのために、Hana Haley氏が撮り下ろしたフォトストーリーが最高すぎて…震えます。

こんなにロマンチックで艶やかな写真、見たことない。







Girly Roseの2015年春夏コレクションのLOOKとのこと。

タイトルは「I'll Call You When I'm Done Ghosting」
モデルはClare Gilliesさん


しいて言うなら、↓この写真がいちばんすき