2014-04-08

Lillian Bassmanのアートでエレガンスな白黒世界 at 銀座 CHANEL

 
銀座のCHANELにてリリアン・バスマンの個展が開催中です
 
 
Lillian Bassmanは戦後世代の伝説的なファッション写真家です。
 
はたしてこれらの作品を、写真と呼ぶべきなのか?アートと呼ぶべきなのか?と迷うくらい圧倒的にアート性の高い写真たち。

それゆえ 仕事場では確執も生まれたとのこと。
伝説的雑誌編集者 Carmel SnowはLillianにこう言ったらしい。「あなたがここにいるのはアートを創るためじゃない。ボタンとリボンを見せるためなのよ!」

あ〜、ですよね。こういう対立絶対生まれる。でも私はLillianを支持するかな。だって、もう本当物凄く美しいんだもん!
まあ、アートなのか商業的情報なのかは割り切るべきよね。それが出来ていない中途半端な雑誌(の企画)やブランド(のヴィジュアル)は、今の時代にもあるからさ…がっかりする。
生意気にごめんあそばせ♥︎
 
 1952
Report to Skeptics, Suzy Parker, 1952 ( Harper's Bazaar 1950 )
 
1956
More Fashion Mileage Per Dress, Barbara Vaughn, dress by Filcol, New York, 1956. Reinterpreted 1994 ( Harper's Bazaar 1956 )
 
 
 
Lillianと同じく、Harper's BAZAAR誌を大成功に導いた貢献者のひとりは 言わずと知れたリチャード・アヴェドン氏だけど、アヴェドンとの最大の違いを上げるなら
それは…
モデル達と同性の 女性カメラマンだった!ってことじゃない?

その立場を最大限に活用して、モデル達との関係を深め、自然な仕草や表情までもを引き出していたのだと思う。

もちろん、演出も大事。
Lillianは、筆や布…そして自分の指を使って写真をぼかしていたんだって。(ああ、だからこんなにも絵画的なラインなのね。)
 
 
 
 
 
 1950
Carmen, dress by Charles James, 1950s
 
黒と白で作り出される世界を存分に堪能出来る空間は、nano/nano graphic(HP)のおおうちおさむさんによるもの。

写真は半分ずつ 黒い額縁か白い額縁に入れられていて、それぞれ同色の壁に掛けられている。
入口側に立つと黒い世界が、会場奥からは白い世界が広がるというつくり。


会場内写真引用元: http://bluediary2.jugem.jp/
 
ちなみにこの色分けには 論理的な理由や法則は無いそう。すべてアート♡ 写真との相性だって♡(そりゃそうだよね!こりゃ失敬!)

写真集やポスター・ポストカードも良いけれど、やっぱり額縁がなくっちゃね!

でもでも写真集とっても欲しくなっちゃったので自分と相談中です…♡

本当、美し過ぎでした…(余韻)
 
1950
CARMEN, early 1950's
 
厳選された代表作の数々が日本で紹介されるのは初めてのこと。
しかしそれも明後日の10日(水)まで!

そのあと京都に巡回するようです。

是非是非♡
 
1958
Anne Saint-Marie, New York, 1958. Reinterpreted 1994
 
 
 
Lillianが手掛けたBAZZARの中で一番好きなのは、これ!
1956年6月号のカバーです。
よだれ出ちゃうくらい素敵。(笑)
 
 
でも高画質のデータが全然見つからなくて…(泣)
知っている・見つけた方は是非ご一報ください♡(笑)

 
salut
 
 
P.S. 
『ICEBEAR』追記しました。
 
 
 
Signature of Elegance
リリアン バスマンの仕事

【会期】〜2014年4月10日(木)
【会場】CHANEL NEXUS HALL
東京都中央区銀座3-5-3 シャネル銀座ビルディング 4階
【開館】12:00〜20:00
【休館】無休
【料金】無料

【お問い合わせ】シャネル・ネクサス・ホール事務局 03-3779-4001