2015-02-23

塩のみで描かれる芸術、銀座に現る

 
 
POLA MUSEUM ANNEXで開催中の山本基展 『原点回帰』へ行ってきました。
塩のみで描かれる 精緻かつ壮大なインスタレーションで話題の山本基さんの個展。

POLAの床一面に広がるのは「たゆたう庭」という作品。



 
 
その大きさ 約85㎡
どこかから運び込まれ組み立てられ…たものではありません。

in situ

山本基さんの右手と左手、精製塩が詰められた油さし容器のみが床と向き合い、端から端までを塩一色にするのです。


今回制作にかかった時間は約70時間とのこと。
初日と二日目に公開制作を行っていたらしいのですが、行き損ねました〜〜〜

見たかった!という方、ご心配なく。会場にてVTRをご覧いただけます。
*朝日新聞DIGITALでも視聴可能
 


 



 
おおきな渦を描き存在する「たゆたう庭」、その精緻さから結晶のような印象を受け ミクロの世界へ引き込まれる…かと思いきや、銀河のようにもみえてきて マクロな世界の渦に飲み込まれそうになる…。

凄い変な感覚。

まさに、たゆたう なんだろうか。
 

そして、山本基による「塩」は形を成し展示されて終わりではない。
「塩」は還るのだ!
その名も「海に還るプロジェクト」。


《海に還るプロジェクト》
最終日にご来場くださった人々の手で作品を壊し、その塩を集めて、後日ご自身の手で海に還していただきます。
参加希望者は当日会場にお越しください。
※先着100名様を予定

日時:3月1日(日) 17:00-
場所:ポーラミュージアムアネックス

作家コメント
この塩を海に還してください。近くの海、通り掛かりの堤防や旅行で訪れるビーチでも構いません。作品としてのかたちは消えてしまいます。しかし、この塩が海をめぐり、さまざまな生き物の命を支えてくれることでしょう。もしかしたら私たちが再び口にする機会が訪れるかもしれません。もちろん作品の素材として再会できれば、最高の喜びです。
また、出来ることなら海に還す様子を撮影して、私に送って頂けないでしょうか?集まった写真は私のホームページに掲載します。将来どこかの会場で展示できればと考えています。

これでこそ 現代のアートだな、と思う。

 
会期中無休、入場無料、20時まで
お買い物の帰りにでも寄ってみては?♡


山本基展
原点回帰

【会期】 〜2015年3月1日(日)
【開館】 11:00-20:00
★最終日 3月1日は18:00まで(入場は閉館の30分前まで)
【休館】 なし
【会場】 POLA MUSEUM ANNEX
【住所】 東京都中央区銀座 1-7-7 ポーラ銀座ビル 3階