2014-02-28

東京都現代美術館 『うさぎスマッシュ(BUNNY SMASH)』展


突然ですが わたくし、ふわふわもふもふもこもこした白いものがたまらなく好きです。気になって気になって仕方がありません。

しろうさぎ、しろくま、ひつじ…
ご近所のサモエドくん
ダニョくん(マンチカン)
ムッシュちゃん(マルチーズ)
ココナッツちゃん(ラグドール)

そして忘れちゃいけないのが
雲様と泡様!!!(笑)

つまり何が言いたいのかというと、「うさぎスマッシュというタイトルじゃなかったらきっと うさぎスマッシュへは行っていませんでした」です。
そう 私は完全に 内容ではなく
タイトル内の「うさぎ」というワードと
白うさぎに誘われて
足を運んだのあります。

うさぎスマッシュとは、
クリスタライズ(HERE)と同時期に東京都現代美術館にて開催されていた展覧会です。

ふわふわの白いうさ耳が付いた音声ガイドも話題になってましたし、行った方も多いはず!

一ヶ月前に終了した展覧会なので…
ちょ〜〜〜〜〜今更になってしまいますがレビュー書かせて頂きます〜〜〜!

(毎度の事だけど、レビューっていうより感想文です…!)
 

 
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タイトル「うさぎスマッシュ」に
込められた意味とは?
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世界の捉え方が変わってしまうような驚きの体験は、うさぎを追いかけているうちに別世界へ足を踏み入れてしまった 不思議の国のアリスに例えることが出来る。うさぎは私たちをワンダーランドへ誘い、常識的な見方や固定概念に一打(スマッシュ)を与える者の象徴である。そのような世界に対する別の入口への誘いを意味する。
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ちゃんと作品の中にも2匹(1匹と1人?)のうさぎさんがいました♡

国内外のデザイナー、アーティスト、建築家 21組の表現が集結し羅列されていたわけなんですが…
 

こうやって フレーズ的なタイトルが掲げられていたんです。

これらは作品タイトルでもなく作家名でもなく また別の言葉たちです。
この構成が良かったと思います。

ぎゅっと要約されたワンフレーズが各々の導入部分(各コーナーの壁)にあるわけですから、実にわかりやすい。より理解しやすい。
キュレーターやディレクターによる、各々の位置付けみたいなもの・意向をなんとなく受け取れた気がしました。

日本のデザインミュージアム実現にむけて展(HERE)の構成も似たようなかんじでした!今までの企画展ごとにブース分けされていて、各ブースにフレーズが掲げられ 一行解題と解題が添えてありました。

 
インデックスが多い構成、良いです。好きです。

 
特に 色がツボ!だったのは、
 


『⑮においの再現』部屋の出口付近にあったメキシコシティの地図。
ブロックごとに色分けされていたんだけれど、ちょうど真ん中に好きな色が集まってて パシャリ ♡

 
においの再現とあるように、においの作品が計三つ。
(においの数はたくさん!)

THE体験型!だったけれど、ビビりな私は 臭かったら嫌だ〜 と思ったりして においたちを嗅ぐことはしませんてました。(笑) 香りなら大歓迎なんですけど…♡

そして
ハッとキュンとさせられたのは、
『⑳月面のハイヒール跡』

スプツニ子!さんによる作品『ムーンウォーク☆マシン、セレナの一歩』です。
実は当日観たときにはあんまりピンと来なくて…すぐにその場を去っちゃったの…。後悔してます。

月面には未だ女性の足跡が無いとのこと。

理系女子セレナが自分の靴跡を月に残すべくハイヒール付月面ローパーを発明するストーリーということで、
ミュージックビデオ(約5分間)と
そのMVにも出てくる
COCKPITの実物(セレナの部屋の一角にあるスペース)
月面(もどき)
ハイヒール月月面ローパー(実動)
によるインスタレーションでした♡

MVはYouTubeで視聴できました♡
ラッキー!
 
The Moonwalk Machine - Selena's Step (2013)

セレナのお部屋が可愛いの!
「蜷川実花」を彷彿とさせる
彩度の高さと物の密度なんです。
セレナ役を演じた新菜ちゃんもすこぶる可愛い!

"宇宙開発競争のためではなく、個人のロマンチックな願いから「人類にとっての偉大な一歩」が更新される未来はそう遠くないかもしれない"
というキャプションの文章に鳥肌が立った……のは帰宅してからのことでした。(笑)

なんだかこんなのばっかりなんです。後になって気付くんです。
 

それから、衝撃的だったのは
ミカエル・マッセイの作品『Pox Teddy』
なんと気付かないうちにワクチンが接種出来るという、テディベア型の注射…!
可愛いけど、不気味。

他にも
OMA*AMOによるEUバーコードやシアトル中央図書館建築に関する数々のデータ作品、『in Touch:Ghostly Presence』、『触れる地球』、木村恒久さんによる予言的コラージュたち などが気になりました。

LOVE展(HERE)でもこう思ったけれど、様々なジャンル・時代・国のアーティストの作品を一斉にみれるって贅沢!な上に、お気に入りのアーティストや作風を見つけることも出来る!楽しい!

今年もまた新たな出会い、発見がありますように!
 

Salut