2015年上半期いちばんのエキシビションだった!かもしれません。
少なからず、私にとってもいちばんになりました。それくらい良かった、…と言うと偉そうですが、大いに感動させられ楽しませてもらいました。
リニューアルオープン記念と題されている本展。
思い返せば 二年前のLOVE展と一年前のアンディ・ウォーホル展が10周年記念展で、その時、うお~~もう10年も経ったのか~~~とびっくりしたけれど、そう、10年も経っているからリニューアルしたわけですね。
(リニューアルと言えば、銀座の伊東屋…!まだ行けていない!)
印象としてはほとんど変わっていないけれど、エレベーターを降りてすぐのところに カフェ「THE SUN」とレストラン「THE MOON」が出来たので52階もちょっと景色が違う。
館内はというと、天井がルーバー式に 床が白染色フローリングに変わったそうです。
正直、天井に関しては憶えていなくて変化を説明しにくいんだけれど、見ればこういうことかと「ルーバー(格子状に組まれた仕組み)」については納得出来るはず。
床は、ナチュラルな白さのフローリングになったのが一目瞭然で、2トーンくらい明るくなっているのを感じました。
現代美術館としてよりよいスペースになったのでは。
(via: http://www.fashion-headline.com/article/2015/04/24/10555.html)
さて、何から伝えればいいのだろうか…
ここで色々語ってもね(本末転倒発言)、とにかくホンモノを体感するという経験に勝るものは無いです、まじで(と何度言ったら気が済むのか、暫くお付き合い下さい)
そういった意味で、それをいちばん体現していたのは、このインスタレーション作品だったんじゃないかなあと思っています。
大巻伸嗣さんによる「Liminal Air Space-Time」
撮影可だということもあって、SNSを通して知っているひとも多いと思いますが、これこそ!この場で見なきゃ意味のない作品!この美しさは写真じゃ伝わらない~~~!
17:30
19:30
20:30
陽の光が差し込む時間、
陽が沈んですぐの蒼く染まる時間、
すっかり暗くなって地上がきらきら光る時間…
全部見たくて 3時間半ほど滞在しちゃいました。
一瞬一瞬表情を変える、やわらかい布。
どんな空間に展示されたって この素晴らしさは体感できる(だろう)けれど、53階からの景色というのはやはり特別だったと思う。
背景として(作品の一部として)かなり効果的だった!
布が着地し、静まる瞬間も。
その後はまず四方にある送風機から風、ぷお~~~
夜は…
勢いよく吹き出す風に布が大きく舞い上がると同時に、ぱあっと照明が明るくなる仕組みで、さらに魅せられました。
Olafur Eliassonによる「Round rainbow」とAnthony McCallによる「Line Describing a Cone 2.0」も撮影可でした。
(via: http://www.fashion-headline.com/article/2015/04/24/10555.html)
構成にも、作品のボリュームにもセレクトにも、満足の内容でした。
セクションは9つ
1.形而上学的風景
2.孤高の庵
3.宇宙と月
4.力学的なかたち
5.幾何学的なかたち
6.自然のかたち
7.生成のかたち
8.動物と人間
9.かたちの謎
古代文明の頃の像から現代アーティストによるインスタレーションまで幅広いです。
ちなみに私にとって前者は超アパシー分野で(笑)、後者は大大大好物!(笑) なので第8セクション全っ然楽しくなかった!サーーーっと駆け抜けた!(笑)(笑)
いいなあと思ったのをいくつか…
奥 ・ 西川勝人 「無題」 - 木、石膏、塗料
手前 ・ 黒田泰蔵 「円筒」 - 白磁
Ellsworth Kelly
左奥から「キササゲの葉」「レモンの枝」「シクラメンⅡ」「葉」
手前・Anish Kapoor 「私が妊娠している時」
写真 FASHION HEADLINEより
そうそう、ポンピドゥー・センター・メスとエルメス財団による共催企画展なのですが、これに呼応するかたちで 銀座のエルメスでも「線を聴く」展というのが開催されています。
「線を聴く」展、とっても良かったです~~~
同じく7月5日まで、合わせてどうぞ!
「シンプルなかたち展 - 美はどこからくるのか」
【会期】 ~2015年7月5日(日)
【会場】 森美術館
【開館】 10:00~22:00 (火曜日のみ17:00まで)